相原康二館長のツキイチ講座 文学にあらわれた「平泉」(全11回)

開催日
2023年4月~2024年2月
時間
13:30~15:00(各回)
会場
えさし郷土文化館
講師
相原康二(えさし郷土文化館館長)
受講料
400円(各回/入館料・資料代含む)
定員
40名(各回) ※事前申込をお願いいたします。
お申込み方法
お電話または当館WEBページの専用フォームからお申込み願います(各回)
定員となり次第、お申込みを締め切らせていただきます(各回)
TEL0197(31)1600
受付時間/9時00分~17時00分

多くの人々は「平泉」という地名から奥州藤原氏の栄華と滅亡、源義経の最期という悲劇の地を連想します。そのようなイメージの根底に松尾芭蕉の『おくのほそ道』の一説があることは間違いのないところでしょう。《三代の栄躍一睡の中にして、大門の跡は一里こなたにあり。秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形をのこす。まず高館にのぼれば、北上川南部より流るる大河なり。衣川は和泉が城をめぐりて、高館の下にて大河に落ち入る。泰衡等が旧跡は、衣が関を隔て・・・
夏草や兵どもが夢の跡
卯の花に兼房みゆる白毛かな 曽良 》

 

芭蕉が記した奥州藤原氏は「三代」、義経最期の地は「高館」などのイメージは、鎌倉・室町時代を通じて形成され、江戸時代になって定着したと考えられていますので、本講座でもその形式と定着の過程を一部だけですが読んでみることにしました。
2011年に「平泉文化」の5史跡がユネスコ世界文化遺産に登録され、現在さらに5史跡の拡張登録(追加登録)の運動が展開されている今日、地元岩手県には様々な条件整備が求められています。
その一つに「平泉文化に関わる文献資料の網羅的収集とそのデータベースの構築」があると早くから指摘されていますが、本講座はそのような問題意識も反映しながら展開してまいりたいと思います。

 

開催日程

4月16日(日) 第1回 はじめに 安倍氏
5月14日(日) 第2回 枕詞「衣川」 西行の「衣川」「平泉」
6月11日(日) 第3回 初代清衡 ①
7月9日(日) 第4回 初代清衡 ②
8月6日(日) 第5回 二代基衡
9月10日(日) 第6回 三代秀衡
10月8日(日) 第7回 四代泰衡
11月12日(日) 第8回 義経 ①
12月10日(日) 第9回 義経 ②
1月14日(日) 第10回 義経ゆかりの武将たち
2月11日(日) 第11回 「おくのほそ道」の「平泉」「義経」

※都合により日程または内容が変更となる場合がございます。あらかじめご了承願います。