コーナー展「降誕の祈り―キリスト教と江刺地方―」

開催日時
2020年11月28日(土)~12月27日(日)・年中無休
入館料
一般300円(250)、高校生200円(150)、小中学生150円(100)
※ ( )は15名以上の団体料金
※ 未就学児童無料
※ 奥州市民パスポート提示で入館料半額
会場
えさし郷土文化館 センター棟(常設展示ホール)
時間
9:00~16:00

天文18年(1549)にフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、キリスト教は急速に普及しましたが、徳川幕府により発布された禁教令は東北地方にも影響をおよぼしました。
岩手県地方では大籠地区(一関藤沢)のキリシタンや水沢福原の後藤寿庵の足跡が知られるところですが、こうした宣教師や信者らの信仰は厳しい弾圧の中でも痕跡や伝承とともに今日に伝えられています。
キリスト教の新たな黎明期は、禁教令から解放された明治6年(1873)。宗派を問わない信仰の自由が確立されると、岩手では盛岡を中心に巡回伝道が行われ、江刺地方でも主にハリストス正教会とカトリック教会による二教派の布教が行われました。
江刺地方の人々は、仏教や神道、修験道など様々な信仰を持ち、そこに近代以降はキリスト教が加わる形となりましたが、それぞれの教派・宗派は争うことなく共存してきました。このように、従来の信仰に新しい思想を取り入れながら生活の中に順応させていくという風潮から、江刺地方の地域性や信仰史を知る機会にしたいと思います。