特別企画展「雅静の美—正法寺の至宝を巡る—」
描かれたみほとけ

ただひたすらに坐禅に取り組み、時には真理を追究し問答に挑み続ける。そうした禅の実践は、我が身を磨き高める理想の姿として今日の禅宗のイメージとして定着しています。しかし、日本の禅宗はその成立期より様々な宗派と関係を有し、絵画の世界においても接点が多く存在します。むしろ、禅の教えは師資相承(ししそうしょう)によって師から弟子へと直接、実践・体験によって伝えられ、言葉や文字では真意は伝えられず表せない「不立文字(ふりゅうもんじ)」であるからこそ、禅宗絵画の世界は教えをビジュアルに示す手段でもあり、独特の「孤高の美」を確立したともいえます。
本展は、特別企画展「雅静の美—正法寺の至宝を巡る—」の拡張展示として正法寺に伝えられる仏画や花鳥図、書跡を公開。みちのくの禅道場として東北地方の宗教・文化の形成に大きな役割を果たした正法寺の美の世界をご堪能下さい。

開催日
2021年12月18日(土)~2022年1月16日(日)
時間
9:00~16:00
休館日
2022年1月1日
観覧料
通常入館料でご観覧頂けます