第10回 こなまるしぇ Konamarché

第10回こなまるしぇ
開催日
2022年9月23日(金)・24日(土)・25日(日)
時間
9月23日 10:00~16:00
9月24日 10:00~16:00
9月25日 10:00~15:00
※雨天決行
会場
えさし郷土文化館 駐車場(屋外)
出展内容
クラフト作品・雑貨・アクセサリー・植物・農産物などの販売

「こなまるしぇ」は、えさし郷土文化館を会場に開催されるクラフト市を中心とした野外イベントです。
名称は当館の所在地「小名丸(こなまる)」とフランス語で「市場」を指す「マルシェ(marché)」を合わせた造語で、2017年から開催が始まりました。
会場では、奥州市内外のクラフト作家によるアクセサリーや小物類、日用雑貨など幅広いジャンルの手仕事品やワークショップが出店され、手仕事の魅力を感じながら、手間暇かけてつくられた良質な作品の数々を来場者にお求め頂けます。また、江刺の物産や飲食を楽しめるフードエリアも充実しており、どなたでもゆったりとした時間を存分に過ごせる内容です。

出店者募集中!募集は終了しました。

9月の開催は通例通り、えさし郷土文化館の駐車場(屋外)を会場に行いますが、昨今の社会状況に鑑みながら、来場者受付の実施および会場内での飲食禁止(飲食品は全てテイクアウト)などの対応を講じる予定です。
お申込みの際は【出店基準】【出店にあたって】を必ずご確認の上、下記の専用エントリーフォームからお願いいたします。お申込みは先着順。お申込みを頂いても既に定数に達していた場合等は、誠に勝手ながらお断りさせて頂きますことをあらかじめご了承願います。なお、エントリーフォームからのお申込みが困難な場合は、申込用紙・誓約書をダウンロードして必要事項を明記の上、作品や出店内容の分かる写真を添えて郵送か直接、えさし郷土文化館までご持参願います。

こなまるしぇ06


出店基準 ※下記の基準を全て満たす必要はありません。

(1)「こなまるしぇ」の理念と目的をご理解頂き、賛同される方。

(2)ご自身や友人・知人などがつくったオリジナルの手仕事品を展示販売される方。

(3)市販品や既製品の販売のみではなく、手仕事品やオリジナルのサービスを付加した、こだわりの品やサービスをご提供頂ける方。

(4)「スローファースト」「ローカルファースト」を掲げ、地域性やつくり手の個性、特色ある品を取り扱っている方(ナショナルカンパニーや大手チェーンストアの出店はお断りする場合があります)。

(5)農産品の出品にあたって、生産地および生産者の情報をご提示頂ける方。

(6)飲食店関係の出店にあたって、保健所や消防署による指導・許可を遵守する方。

(7)主催者の提示するルールに従い、協同一致で「こなまるしぇ」を盛り上げてくださる方。

出店にあたって

(1)会場は屋外となります。雨天の場合でもイベントは決行いたします(荒天の場合のみ中止)。

(2)イベント開催時間内でも、荒天や天災など不可抗力の不慮により、止むを得ずイベントを中止する場合があります。その際、出店料は返戻できませんので、予めご了承願います。

(3)既存ブランドやメーカーなどのキャラクターやデザイン等、著作権・意匠権の保護対象となっている素材を用いた二次加工品の販売は禁止です。各自で必ず商用利用の可否をご確認の上、出品をお願いいたします。

(4)テントやテーブルなど、出店に必要な備品は各自ご準備願います。

(5)テントなどの備品や作品などの風倒対策を各自で必ず行って下さい(重石の設置など)。

(6)主催者による備品類の貸出しは一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

(7)開催中に会場内外に問わず、出店者に関わる行為によって事故やトラブルが発生した際は、当該出店者において解決して下さい。

(8)電源の供給は行っておりません(飲食店の出店者にのみ発電機の持参を許可しています)。

(9)商品管理・売上金の管理は、出店者の責任で行って下さい(夜間の警備員などの配置はありません)。

(10)会場内に水道はありませんので、飲料水などは各自でご持参願います。

(11)宅配便など郵送での事前や当日の搬入・搬出はお受けできません。

(12)出店料は当日に受付でお支払い頂きます。事前・事後のお支払いはお受けできません。

(13)出店場所は主催者で位置を確定しますので、ご要望を伺うことは出来ません。予めご了承願います。

(14)当日の受付時間は全日8時30分からです。撤収時間はイベント終了後からとなります。

(15)搬入出は決められた時間内に行って下さい。また、搬入出時は混雑いたしますので、出店者同士のトラブルなど無いよう、譲り合いながらスムーズな作業を心がけて下さい。

(16)会場への車輌での入場は搬入出時間のみとなっております。車輌での入場には主催者が発行した「駐車許可証」を各自掲示して来場して下さい。また、イベント開催時間内は所定の関係者駐車スペースへ駐車して下さい。

(17)指定場所以外での出店はできません。

(18)会場敷地内は全面禁煙です(会場内で喫煙はできません)。トイレは所定の施設をご利用下さい。

(19)会場内施設の設備や器物を出店者の不注意や事故等で破損・汚損させた場合には、各自の責任により弁償して頂きますので、充分注意を払って下さい。

(20)出店場所の周辺の清掃は必ず各自行って下さい。また、ゴミは必ずお持ち帰り下さいますようお願いいたします。

(21)イベント開始前(9:30~)に本部テント前にて朝礼(連絡など)を行いますので、必ずご参加願います。

(22)開場の10分前にはブースの設置、展示装飾を終了し、来場者を迎える体勢を整えて下さい。

(23)お申込み時に出店者からご提供された写真を「こなまるしぇ」の周知目的に限り、使用させて頂くことを予めご許可願います(フライヤー、冊子、図録、ホームページ、SNSなどへの掲載)。あわせて、イベント当日に主催者が撮影した画像・動画を同様の目的で使用させて頂く場合についても、予めご承諾頂きますようお願いいたします。

(24)会場内ではマスクの着用、アルコール消毒等、皆さまが安心して楽しく過ごせるよう衛生上の安全確保にご協力をお願いいたします。

古くて新しいまちづくりを目指して

こなまるしぇ

江刺の地域産業は一つひとつ丁寧にモノをつくり出す手仕事によって古くから支えられてきました。こうした繊細で高度な技術力によって築き上げられた伝統は、現代では伝統工芸品などのブランドとして、この地方の風土や生活史の一端を示しています。また、地域には一日市(ひといち)・八日市(ようかいち)・六日町(むいかまち)など定期的に開催された市日に由来する地名が残され、かつて庶民が手工芸品や農産物などを持ち寄って繰り広げられた賑わいの様相を伝えています。
「こなまるしぇ」は「手仕事品」を介した人と人との交流、そして地域資源や暮らしに対する価値の再発見の機会となるこの地域ならではの「市場」を目指しています。

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自由で双方向な交流

こなまるしぇ

昭和38年に撮影された岩谷堂川原町での盆市の様子。とても活気があります。田舎のお盆はとにかく忙しい。親族は帰省してくるし、家の仏壇を拝みに菩提寺の和尚さんもやってくる。もちろんお墓参りは欠かせない慣例行事。そんな慌ただしい時期ではありますが、市日の様子は殺伐とした雰囲気ではなく、皆さん穏やかな表情。仏壇やお墓に供える仏花や盆棚を飾る真菰(まこも)をリヤカーに積んで販売する農家の奥さん方。じっくり品定めする買い物客の姿。大体みんな顔なじみなので、互いに声を掛け合いついつい立ち話しにも花が咲く。それぞれの歩調でこの喧騒を楽しんでいるかのようでもあります。かつては、こんなにも自由で双方向的な交流があり、豊かな時間が流れていたのです。

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身近な“ひたむきさ”を感じながら

こなまるしぇ

人首川(ひとかべがわ)で作業する半澤染物店。昭和16年撮影。
地域の気候・風土と向き合いながら、農林業や商工業などのあらゆる産業に研鑽を重ねてきた地域の先人たちがいたからこそ、江刺地方は今日まで豊かな発展を遂げてきたといえます。そして、かつては地域のいたるところで日常的に「手仕事」の光景を目にすることもできました。その「ひたむきさ」を身近に感じるからこそ、手仕事品の価値は時代を経ても色褪せない輝きを保ち続けているのです。自分だけではなく、子や孫の代まで永く使えるもの。大切な人への贈り物。そうしたものだからこそ、つくり手の感性と“ひたむきさ”に触れ、手仕事品との出会いを存分に楽しむことができるのだと思います。

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暮らしにつながる豊かな出会い

こなまるしぇ

「こなまるしぇ」の会場である小名丸(こなまる)周辺は、江刺の中心市街地である岩谷堂郊外に所在する自然環境と調和した小さな地域です。そして「こなまるしぇ」に集うのは、まさに「つくる人」と「つかう人」。
この両者の交流こそが、暮らしに潤いを与える源泉そのものだと考えています。“つくり手”と“つかい手”が出会い、手仕事品を介して暮らしが豊かになる「クラフト市」を中心に、モノづくりなどを体験できるワークショップも充実。江刺の物産や料理を楽しめるフードエリアなども豊富なので、家族や友人・仲間たちと、もちろんお一人でも豊かな時間をゆっくりとご堪能できる機会です。

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“食べること”は生きること

こなまるしぇ

江刺地方は古代より農業による社会が成立していましたが、現代にみる田園風景は概ね江戸時代以降から形成されてきたものです。かつて仙台藩の北端部中央に位置する江刺郡は盛岡藩と境界を接し、政治的にも軍事的にも重要視されていましたが、最も力が注がれたのがやはり農業政策でした。特に「米」は食料基盤であると同時に、経済基盤でもあったことから、北上山地を中心に新田が開かれ、灌漑が整備されるなど、江刺は藩財政を支える穀倉地帯へと発展しました。こうした歴史を背景に現在も江刺では農業が主幹産業に位置づけられており、「江刺金札米(えさしきんさつまい)」や「江刺りんご」などの農産ブランドが広く知られ、畜産分野でも黒毛和牛の繁殖が盛んで、「陸中牛」の子牛ブランドが高値で取引されています。
人が生きていくためには食事をしなくてはなりませんが、幸いなことに現代を生きる私たちは豊富な食材と多様な食文化を享受しながら日々を過ごしています。「こなまるしぇ」では“つくり手”が丹精込めて作った「素材」と「味」を楽しみながら、“食べること”の根源を五感で味わうことができます。

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雨が降っても「こなまるしぇ」

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「こなまるしぇ」は過ごしやすい気候の中、青々と広がる空の下で開催できれば最高です。
ところが、思い通りにならないのもお天気です。
「こなまるしぇ」は雨天でも決行しますが、豪雨や防風などの警報が発表された場合などは、来場者や出店者の安全を考慮し、主催者の判断により開催を中止します。その他の自然災害など不可抗力の不慮により、開催時間内でも中止する場合があります。
また、通常の雨天でも出店者各自の判断により、出店を見合わせる場合もあります。それは、出店者である作家それぞれが扱う素材が紙や布など、水を嫌う性質のものもあるからです。「こなまるしぇ」に出品される品々は、各作家が手間暇かけて製作した「我が子同然」の作品です。主催者は出店者・作家の意思を尊重し、手仕事品を介した交流の場の提供を目指しております。一方では雨の中、傘やテントの下で肩を寄せ合いながら出店者と来場者が交流する姿も心和みます。そうした光景も自然との境界のない「こなまるしぇ」の魅力の一つともいるのかもしれません。
もちろん、晴れてさえくれれば何の問題もない話しです。

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