企画展「かたなと装い」

私たちの心を捉えて離さない日本刀には、独特の魅力や文化が秘められています。
機能美を追求し一切の無駄を省いた姿形をはじめ、作刀の時代背景や思潮を反映した造形美。いずれも日本刀が歴史的価値のある文化財であると同時に比類なき優れた美術品としても世界的に高い評価を受けている所以といえます。
鍛錬を重ね研ぎ澄まされた地鉄の肌や刃文に表される刀匠の美意識。その諸相からは作成時期や刀匠の系譜など様々な特色を見出すことができ、時には信仰の対象となり、権威の象徴にもなってきました。
日本において千年にもおよぶ伝統を継承し続けてきた日本刀が果たしてきた歴史的役割は大きく、今なお燦然と輝くその造形美からは日本の文化そのものを感取することができます。
本展では、奥州市内に残る郷土刀や刀装具類、甲冑などの武具による装いを展示。その造形美に秘められた伝統文化を鑑賞する機会にしたいと思います。

会期
令和5年4月29日(土)~6月18日(日) 会期中無休
会場
えさし郷土文化館 第二展示室
入館料
通常入館料金でご観覧頂けます
共催
えさし郷土文化館、奥州市教育委員会
事業主幹
えさし郷土文化館