地域史研究講座2026

奥州市では、地域の歴史や文化に関する調査研究が進められ、その成果から地域社会の特徴や先人たちの歩みが少しずつ明らかになってきました。これらの成果は、私たちにとって身近な過去を見つめ直す手がかりであると同時に、奥州市の未来を考えるうえで大切な材料ともなります。
本講座は、こうした地域史に関わる多様な史資料や研究成果を広く「公開」「発信」「共有」することを目的に開催するものです。総合資料学的な視点を踏まえながら、奥州市および胆江地方の文化をあらためて見つめ直し、新たな知識や気づきを得る機会にしたいと考えています。

会場
えさし郷土文化館 研修室
定員
各回40名(事前申込制)
聴講料
各回400円(資料代・入館料込・市民料金の適用はありません)
申込先
えさし郷土文化館
TEL:0197(31)1600(9時~17時)
※ お電話または下記の[申込フォーム]からお申込み下さい
ONLINE併催
えさし郷土文化館公式YouTubeチャンネルにて無料同時配信(事前申込不要)>>公式YouTubeチャンネル

第1回「みちのく近現代史クロニクル」(近現代)
(1)日時:令和8年1月18日(日) 13時00分〜16時00分
(2)論題/登壇者
①「岩手からブラジルに渡ったひとびと」
伏見岳人 氏(東北大学大学院法学研究科 教授)
②「柳田國男のまなざし」
髙橋 紘 氏(一関市民俗資料館 主任学芸員)
③「朝鮮総督府の文化政策」
宮本升平 氏(奥州市地域文化研究所 研究主幹)
④「奥州市資料調査報告-2025年度近現代分-」
髙橋和孝(奥州市教育委員会事務局歴史遺産課 主任学芸員)・羽柴南枝(同 学芸員)
合同会社AMANE
[討議]ローカルとグローバルの交点-奥州市と海外交流の実態-

第2回「中近世の岩城氏・猪狩氏と仙台藩の御預給主」(中近世)
(1)日時:令和8年2月15日(日) 13時00分〜16時00分
(2)論題/登壇者
①「戦国時代の岩城氏権力と猪狩氏―楢葉郡から胆江地方へ―」
泉田邦彦 氏(石巻市博物館主任学芸員)
②「由緒をめぐる岩谷堂給主十一家の葛藤」
鈴木淳世 氏(東北大学 東北アジア研究センター 学術研究員)
③「猪狩家文書からみる岩谷堂給主仲間」
藤方博之 氏(福井大学学術研究院教育・人文社会系部門 教員養成領域 准教授)
④「奥州市資料調査報告-2025年度近世分-」
野坂晃平(えさし郷土文化館 課長兼学芸員)
高橋和孝(奥州市教育委員会事務局歴史遺産課 主任学芸員)
合同会社AMANE
[討議]戦国時代から脈々と続くコミュニティ-継続力の秘密とは-

第3回「地域史と民俗芸能」(民俗)
(1)日時:令和8年3月15日(日) 13時00分〜16時00分
(2)論題/登壇者
①「和賀大乗神楽を取り巻く人、もの、環境」
鈴木智大 氏(和賀大乗神楽保存会 法印)
②「百鹿繚乱 鼓動は祈りを超えてゆく-江刺鹿踊「百鹿大群舞」創立40周年事業を終えて-」
羽柴南枝(奥州市教育委員会事務局歴史遺産課 学芸員)
③「境界を越える芸能̶移動と交流が生んだシシ踊りのダイナミズム-」
野坂晃平(えさし郷土文化館 課長兼学芸員)
④「神楽とおまじない」
川向富貴子 氏(岩手県立博物館 学芸員)
[討議]祈りと異界のあわいで-地域に息づく呪術的世界観-

主催
奥州市教育委員会、えさし郷土文化館
共催
科学研究費助成事業
学術変革領域研究(A)25H01239「歴史情報学のための新たな歴史資料目録モデル構築」
基盤研究(C) 23K00807「地方知行制下の藩領における在郷武士と相給村落に関する研究」
産学官連携に基づく地域資料継承支援事業
協力
国立歴史民俗博物館 メタ資料学研究センター
合同会社AMANE

地域史研究講座申込フォーム

    ※ お申込み内容を確認次第、えさし郷土文化館(esashi-museum@esashi-kaihatsu.co.jp)よりご連絡いたします(お申込み時間によっては1〜2営業日かかる場合がありますのでご了承ください)。